¶PROLOGUE¶

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──コォォォォ…… 巨大な何かが負のエネルギーを吸い込んでいる。 それは高い密度を誇り、肉眼で捉えられる程、どす黒い大気となっていた。 それは吸収する一方で吐き出す気配を全く見せない。 幾年月か……。その長い長い年月を越え、時は満ちる。 「我ガ……憎悪……憤怒……復讐ノ時ハ来タリッ!!」 深い深い黒を纏った大樹は何者にも干渉されずに復活の時を刻々と刻んでいた。 その変化に気付いた者はほんの一握りで、違和感を感じた者もほんの少数だった。 ……そして、別の次元を生きる少年、皇 鐵(スメラギクロ)もその一握りの一員だった。
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