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『本当にそう思う?』
真っ暗な部屋の小さな灯りから声がした。
マリは辺りを見回すが人の気配はない。
『本当にそう思う?』
その声はは蝋燭の炎の奥から聞こえるようだった。
『あの生ゴミ。捨ててあげようか?』
「生…ゴミ?」
マリは意味が分からず炎の相手に言葉を返してしまった。
『いらないんでしょ?あの生ゴミ。いらないならバラバラにしちゃおうよ🎵』
「…………」
マリは恐怖で言葉がでなかった。
心霊系は特に嫌いで今の自分におかれる状況がたまらなかった。
『死ねばいいのに…っていったじゃない。バラバラにして捨ててあげるよ…』
ようやくマリは言葉の意味を理解した。
生ゴミは………
あの憎い男………
殺してくれる………
「本当に?」
『…………ワタクシにアナタの大事な物をくれる?』
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