可哀相な子

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  同じく奇抜に着飾った姉達は、シンデレラに謝りもせず母の元へと近寄った。 「帰って来るまで掃除しておきなさい!いくらグズのあんたでもそれくらいは出来るでしょ?」 容赦ない言葉の暴力に、涙さえ出ないシンデレラは俯いたまま小さく頷く。 「声も出せない馬鹿みたいね」 「お母様、早く行きましょう?」 この姉妹は喋る時はセットなのか、交互に喋る。 「パーティーに遅れちゃうわね」    
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