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「可哀相に…」
「…どなた様ですか?」
雑巾を手に取った瞬間、シンデレラの背後から憐れんだ男性の声が聞こえた。
振り返ったシンデレラは、目を丸くしながら首を傾げた。
シンデレラの前には怪しい黒いローブで身を隠し、そりゃあ格好良い男が立っていた。
「この世界では…魔法使いと呼ばれている者です」
「魔法使いさん…お母様達は出掛けてしまいましたが、何かご用ですか?」
にこやかな可愛らしい笑顔を浮かべながら、ローブから綺麗な金髪がチラチラ見える魔法使いを見つめる。
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