アリスと時計うさぎ

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扉をでたらそこは……… 「何だよ…これ…」 果ての見えない長い長い廊下……。一体なんなんだろう……。ここは…。 「全部…真っ白なんだね……。」 「そうだよ……」 「「!?!?!?」」 振り返って見ると少しうつむき加減の猫の耳を生やして、首に赤いリボンと鈴をつけた男の子に出会った。いや…きっと男の子だろう……。 「あの…私達、ここがどこなのか知りたいの…。いきなり真っ白なうさぎも出てくるし…。」 「アリスの世界…なのか……?」 そう言ってその猫に尋ねると、猫はゆっくり顔をあげてニマッと笑った……。 「きゃっ…!」 その笑顔に梦は小さく悲鳴をあげた。笑っていなければ気付かない……。 その猫の口は人間ではありえないほどに…… …………裂けていた…………
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