53932人が本棚に入れています
本棚に追加
/759ページ
「裕大、起きなさい!!」
誰かさんの奇声によって目が覚める。朝からは嫌だぜ、もう一眠りと。
「隣に引っ越して来た人に挨拶に行くわよ」
面倒くせ、無視だ無視。
「早く準備しないと、刺すよ?」
「す、すみません、今すぐ準備させていただきます!」
アレは俺の母さんだ。何をするにも自我を貫き通す性格、多分ドSだろう。カッターナイフを笑顔で俺に突きつけてくるなよ。常に母さんは本気だからな。
本当に隣に誰か来たのか、挨拶とか別にしなくて良くないか?
着替えを済まして靴を履く。同じことを考えるが心底いい人ならいいなと思う俺である。
最初のコメントを投稿しよう!