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「はーい……あれ?」
誰もいない。まさか今流行りのピンポンダッシュ?してやられたか。
少々キレ気味の俺は再び二階の部屋に戻る。誰だよちくしょう。
「裕ちゃ~ん」
これは紫音か?朝からいきなりハグかよ……って、ちょっと待て。
「紫音、ちょっといいか?」
誰が見ても分かる様な不自然な作り笑いで紫音に話しかける俺。
「どうしたの裕ちゃん?……まさか」
「違う、少なくともお前が考えてる事じゃない。どうやって部屋に入って来た?」
「あの窓から」
紫音が指を指して言う。そうかそうか、屋根から伝ってこの部屋にねぇ。
「紫音、来な」
「もぅっ!裕ちゃんったら大胆なんだからっ」
「ふひひ……って違うわ!」
紫音の妄想癖をどうすればいいというのだ?
しばらく会ってないとここまで変わってしまうのか?
疑問は多い。
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