高校生活スタート

5/15
前へ
/759ページ
次へ
「ごちそうさま」 「裕大く~ん、さっき二階がうるさかったわねぇ、紫音ちゃんでも来てるのかな~?」 俺の心を読むかのようにズバズバ突いてくる母親。鋭すぎます。 二階に戻る俺。閉めたはずの窓が開き風が吹き込む。そしてアイツがいない。ということは帰ったのかな。まぁ、静かでいいだろう。 もう一寝入りしようかな。 そこで再びカメラのシャッター音が連続に耳に届く。しつこいなコノヤロー。 すぐさま体を起こす。シャッター音のする方を見ると俺に携帯を構える見慣れた女がいた。 「何してるんだ?」 「見た通りだよ」 連写だろうか、撮るスピードが異常な早さだ。 いざ撮られるならポーズを取りたいところだが。紫音の携帯だしそんなことはいいか。 無言で紫音の携帯を奪うと電池パックを抜き取った。 「あたしの電池パック!」 「ばいばーい」 「アッー!」 放っておこう。
/759ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53936人が本棚に入れています
本棚に追加