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「裕ちゃんおっはよ!」
目の前に紫音のドアップ。そのまま寝てしまったようだ。体が冷えてる感がスゴい。
「裕ちゃん、お目覚めのキッスを」
唇を尖らせて紫音が迫ってくる。
「落ち着け、人生はまだ長いんだ」
「ウフフ」
紫音が魔物に見えたのはこれが初めてだ。逃げたい逃げれない。
「……ふわあ。おはようです、ってうわっ」
明日香起床。どうして朝からそんなに不機嫌なの?
「なんだか城石君達のラブラブっぷりは見飽きた感がありますね」
「た、助けてくれよ」
俺の必死なヘルプも明日香には行き届いていないみたいで。
「顔、洗ってこよーっと」
部屋から出ていきました。
「ムフフ、二人きりだね?」
「あ、ああ」
「いただきまーす」
「アッー!」
いつもよりどっと疲れた休日でした。
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