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「遊びに行こう」
「だが断る」
今日は五月五日子どもの日、GW(ゴールデンウィーク)最終日である。現在勝手に俺の部屋に入ってきた紫音と対話している。
「えー、何でよ」
「面倒だから。それにこの数日、どれだけお前に振り回されたことか」
そうだ、三日、四日ともこいつの相手をしてきたじゃないか。土日は毎日来るんだけど。
「とにかく、今日俺は寝る。おやすみー」
「裕ちゃーん」
俺は深い眠りについた。何て平和なんだろう。俺はこの時は幸せだった。
が、
「痛っ!」
急に頭に痛みが走った。なんだこの痛み?
「舞台はボウリングです。バトルだよバトル」
「意味わかんねぇ」
体を起こして紫音を見る。ご機嫌のようだ。
「早く準備準備、家で待っとくからね」
そう言うと窓から帰っていった。あいつが玄関から入って来た事あるか?
……ないな。
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