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小泉は続けた。
「中学ん時お前と出会ってお前とバンド組んで……みんな下手くそだったけどすげー楽しかったの覚えてんだ。
お前はやってくうちにめちゃめちゃ成長したし、正直いわきでお前ほどのドラマーはそういねーよ。」
樫村は黙って小泉の話を聞いてた。
「俺はギターならいわきで誰にも負ける気はしねー。それにこの前田久の声を聞いてピンと来た。コイツしかいねーって。
宣言するぜ。俺達3人が組めばとりあえずボーカル、ギター、ドラムはいわき地区で最強だ。頼む、お前達の力を貸して欲しい。」
………
樫村が口を開いた。
「俺はプロにはなれねー。なれねー理由があんだよ。」
樫村はタバコを灰皿に押し付け席を立った。
「待てよ!!!!どこいく!?」
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