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今日はバスケの試合があるから私は体育館に足を運んだ。
幼なじみの練習試合を応援するために。
「祥汰ぁ!」
体育館に入ったら近くでアップしてる祥汰がいたから呼んでみた。
「おー麻胡、来てくれたんか」
祥汰は笑顔になりながら近寄ってきて、私の頭の髪をぐしゃぐしゃに撫でまわす。
「ちょっ、祥汰やめてよ!髪がボサボサじゃんか!」
「あははっ。いーじゃん」
麻胡は赤くなりながら髪を直す。
「せっかく応援しに来てあげたのにっ」
「それは光栄だなぁ。」
またニコニコと笑顔になりながら麻胡の髪を撫でまわす。
「やめてよ祥汰ー!泣」
「まぁま「祥汰ー!集合だってー!」
向こうからマネージャーの女の子が呼んでる。
「あ…祥汰、行かないと」
「あぁ、応援よろしく」
祥汰が走り去っていくと、マネージャーさんと目が合う。
軽く会釈してみると、向こうも会釈してきた。
そして私をじーっと見てから祥汰達の集合している場所へ走り去っていった。
「なんだったんだろ…?」
何故マネージャーさんが私をじーっと見てた理由は分からないけど、気にせずに応援するため観覧席に向かった。
暫くすると試合が始まって館内が騒がしくなる。
祥汰は真剣な顔で人の間を縫うように駆け抜けていく。
「やっぱり格好いいなぁ…」
私は一生懸命になってる祥汰が好きで、小さい頃から大好きだった。
ずっとその想いは告げずに今まで過ごしてきたけど、今日、伝えようと思う。
直接言うのでもなく、メールや電話をするのでもなく、手紙でというベタな方法で。
ベタだけど、自分の気持ちを伝えるには手紙が一番いいって思ったから。
でもあとの反応が怖いけど…
考えごとしてたらいつの間にか試合は終わったらしい。
(応援忘れてた…)
結果は勿論祥汰のチームが勝利。
私は人の波に乗って、外で祥汰を待つことにした。
「おめでとう」の言葉と手に持っている手紙を渡すために。
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