裏切りの羽音

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大好きだから、僕は信じてた……   信じるのは当たり前だから  僕は疑いなんて知らなかった   どんなに冷たい風が吹いても   信じて、信じて、信じて   ー裏切られたー     信じてたのに   愛してたのに   悲しくて 涙が溢れた   泣けないぐらい泣いた     涙は枯れた   悲しみから憎しみに変わる   もう……何も信じない   色を失った世界は   僕の心に嘲笑う   信じられない、愛せない  そんなモノは壊すだけ     ただ     ただ…       だけど     心が痛いと感じるのは 何故だろう   もう涙は出ないのに……    キリキリと締め付けられる     哀しい羽音が   僕のそばを通り抜ける
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