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あの時から私は……
あれからもう何年も経つのに
忘れられない
それなりに楽しく過ごしていても
ふと思い出す過去は
重く
苦しい
あの時受けた傷は
今もちゃんと底に眠ってて
いつ起きるかわからない
鎖に繋いで留めているの
決して出さないように
痛くて辛いものを
他の人には見せないように
今の私は楽しいから
過去なんて思い出させないでと
叫ぶように
きつく縛って離さない
願うなら
この過去を消して今だけを生きたい
でもそれは無理
だから開かないように
閉じましょう
ジャラジャラと無数の鎖で
誰にも見せない
見せる必要もないし
「今」が楽しければいいのよ
いるのは「今」
いらないの「過去」なんて
それでも私が閉じ込めてたモノが開くときがくるとしたら
それが私の「未来」なのだろう
開けるとき
それはリスクの大きな賭けである
こじ開けて失敗するかもしれない
天国か地獄か
それでも……
私は………
いつの日かきっと……
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