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4月6日午後11時30分
「…………」
麻生広義は考えていた。考えているものは単純であり、麻生にとって最も辛いものといえる悩みである
「…………」
考え始めてから早一週間、その間は部活も勉強にも全く集中できなかった
「…あ~くそ」
誰にともなく悪態をつく、否、ふがいない自分に対して悪態をついたのだろう
「連中に聞いてみるか…」
一週間かけて考え続けた結果がこれとは情けないな、と呟くもののその顔は真剣そのものだった
彼の悩みの内容、サラ・アディエマスの誕生日まで後2日になっていた
「好きな子に誕生日プレゼント何渡すか?口紅とかじゃねえの」
菅
「え~デートに誘うぐらいしかしないな~まあいつもしてるけど…」
今鳥
「好きだと念のこめたケーキだな、この前は八雲君に渡せなかったが…」
花井
「ぬいぐるみを渡したな…不良らしくねえだと?……別にいいだろうが」
播磨
「……カレー…………」
烏丸
「………」
はっきり言ってこれといった成果はなかった
まとめるとデートに誘い、口紅やぬいぐるみを買ってやりカレーを食べさせて手作りのケーキを渡す
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