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「えぇ、分かりますよ。寂しくって会いに来ちゃったことぐらい。けど、今度来る時はデレをお願いしたいものです。」
「私のツン嫌い?」と綾乃は上目使いで質問した。
「まさか…━━。どんな綾も私は大好きです。」
「大好き?」
好きじゃなくって愛してる。その言葉を綾乃は待っていた。
「ツンな貴方に私もツンで…━━。だから、大好きで充分ですよ。」
そう企み笑いをして言った。
「…━━そっか…じゃあ、もう教室に帰るね。」
そう綾乃が言った時休み時間は終りかけていた。
「えぇ…。」
田中は短くそう言った。引き止めれば授業に出るのが面倒になりそうで…━━。二人ともそれは承知していた。それだけお互いを愛しく思っていた。
「見せつけ過ぎ…━━。」
そうクラスの誰かが静かに呟いた。
G組は今日もイチャつく二人のためにある意味苦労しそうだ。
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