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マオはパンを一口食べただけで残りを猫達にあげた
「あれ?もう良いの?まだあるけど……」
「………僕はいいです……」
ガサガサと紙袋の中を漁り始めたアキラを言葉で制するとマオはまだパンを食べている猫達を撫で始めた
「……随分と懐いているね」
「………来た時から……ずっと一緒でしたから…」
特に表情を変えることなく猫を撫で続ける
不意にアキラが手前の猫を撫でようとしたら、猫はスルリと手を抜け反対側へ行きマオに擦り寄り始めてしまった
その様子にアキラは苦笑を浮かべた
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