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次の日もアキラはマオの元へ来た
「おはよう、マオ」
変わらず微笑みながらマオの隣へ座る
今日はマオはアキラが来る前に起きており、猫達も初めは威嚇していたものの今はアキラの持ってきた猫缶に夢中になっている
そんな猫達をぼんやりと見つめているとアキラがマオに話し掛けた
「………ねぇ、マオ…」
猫達を撫でながら視線だけを相手に向ける
「……俺の家、来ない?」
「………この間行きました……」
短く答えると視線を猫に戻し撫で続ける
「……そうじゃなくって、俺の家に住まないかって事」
苦笑した後にニコッと笑いながらマオを見つめる
「………僕の家は此処です……」
マオは立ち上がりその場から離れようとする
すかさずアキラはその腕を取り
「……不自由はさせないつもりだよ。それに、君
人が怖いんだろう…?」
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