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「………あれ?お前、この間のじゃん」
不意にマオに声がかけられる
「ぅわ!何この猫」
「あー、もうコイツで良くね?」
―……この人たち…―
マオに声をかけたのは、数日前にマオを囲んでいた男三人だった
「俺達さぁー、今すっげーむしゃくしゃしてんだよねぇー」
「ちょっと相手してくんねぇ?」
またマオを囲む三人だが、今はそれどころではなかった
―………痛みが……―
男達が苛立っているせいか、痛みが前よりも増して伝わってくる
「………っ、は…」
胸辺りを握りながら座り込む
「ちょっ、コイツやばいんじゃね?」
「おい、どーするよ?」
オロオロし始めた男達だが、突然その声が聞こえなくなった
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