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頭、体と洗っていくとマオはゆっくりと湯舟に浸かった
「………あったかい……」
久しぶりの感覚に、少し顔が綻ぶ
「湯加減は大丈夫かい?」
「!………ぁ、はい……」
着替えを持ってきたアキラが扉越しに話し掛ける
「何なら俺が洗ってあげようか?」
「…………いえ、結構です……もう洗ったんで……」
湯舟から出ると浴室の扉を開けた
「………はい、タオル」
マオを包むようにタオルを体にかけてやる
「…………ありがとう……ございます」
そのままマオの体を拭いてやるアキラに、なすがままになるマオ
そのまま着替えもさせてやるとアキラはマオを部屋ではなくダイニングへ案内した
「…………はい、野菜スープだけど」
椅子へ座ったマオの前に、温かいスープを出してやる
猫達にはミルクを出してやった
スープを一口食べる
「…………美味しい」
「本当?良かった」
ニコッと笑うとアキラはキッチンへ向かった
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