Prologue

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            それは、本当に突然の事であった         物心がついて間もない頃、少年は突然人の【痛み】が分かるようになった       読心術が使えるだとかオーラが見えるなどではなく           周りの人間の身体的や精神的痛みが                   少年の精神にそのまま伝わってしまうのだ                 大半の人間は負の感情の方が勝っている         そんな人間達の中を生活してきた少年は 自分を自分の中へ封じ込め、他人とも関わらなくなるようになった 不思議と人間以外の痛みは伝わらないらしく、少年はそれからはこの路地の奥で生活するようになった .
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