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客が来てから、数時間が経った
まだ客が帰ったかはわからなかったが、マオは微かに空腹感を覚えたのでキッチンへ向かうことにした
―……アキラさんが用意してくれた、お菓子があったはず……―
いつでも食べて良いと、アキラは常に戸棚に菓子を置いていたのだ
取り敢えず猫達を置いて、マオは部屋を出た
「………から、……下さい……」
通り掛かった部屋の扉から、微かにアキラの声が聞こえた
―……まだお客さん居たんだ―
見付からないようにと、急いで部屋を通り過ぎようとした時だった
「………です!!早く、…」
その声に、マオは足を止めた
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