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いつものように横になりながら、ぼんやりと空を眺める
痛みは、朝と比べると大分楽になっていた
―………このまま、消えればいい……―
そうすれば、楽になる
―………僕が望んでたのは、一人だ……―
そうすれば、痛くない
目を閉じると、マオは一息ついた
本当は、目を閉じたくなどはなかった
これまでのことが、鮮明に思い出されてしまうから
ゆっくりと目を開けると、ジャリッという砂とコンクリートの擦れる音がした
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