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車でアキラの家へ帰る途中、マオは微かに違和感を感じた
それは街中へ入っていくにつれ、微かなものから確かなものに変わっていった
―今は、アキラさんが居る…―
マオはそう思い、アキラへある場所に向かうように頼んだ
周りを白で囲われた部屋
マオは、この空間が苦手だった
けれど病院とはそうゆう所なのだと、昔は幼いながらもわかっていた
「先生がいらっしゃいました」
看護師が淡々と言うと、奥から白衣を来た男が現れた
「遅くなって申し訳ありませんね」
白髪混じりの髭を蓄えた口元を緩ませながら、医師はゆったりと微笑んだ
「………お久しぶりです、先生」
マオは座っていた椅子から立ち上がると軽く会釈した
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