Friend

2/7
前へ
/53ページ
次へ
車でアキラの家へ帰る途中、マオは微かに違和感を感じた それは街中へ入っていくにつれ、微かなものから確かなものに変わっていった ―今は、アキラさんが居る…― マオはそう思い、アキラへある場所に向かうように頼んだ 周りを白で囲われた部屋 マオは、この空間が苦手だった けれど病院とはそうゆう所なのだと、昔は幼いながらもわかっていた 「先生がいらっしゃいました」 看護師が淡々と言うと、奥から白衣を来た男が現れた 「遅くなって申し訳ありませんね」 白髪混じりの髭を蓄えた口元を緩ませながら、医師はゆったりと微笑んだ 「………お久しぶりです、先生」 マオは座っていた椅子から立ち上がると軽く会釈した .
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

341人が本棚に入れています
本棚に追加