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後退りながらもじっと相手を見つめる
男は微笑みながらベットに腰掛けるとフイに少年の頬を撫でた
「――っ!!」
ビクッと体が跳ねると、少年は男の手を
パァンッ――
思いきり叩いた
―しまった…!―
相手の痛みは自分にも伝わる
少年は昨日の男達と会った時のように自分の胸辺りを握った
「……少しお休み」
その様子を目の当たりにしても男は顔色一つ変えず、優しく少年をベットへ寝かした
「……ッハァ…はっ、ァ」
「…………俺の名前はアキラだよ……それだけは忘れないで……」
息苦しさと急激な眠気の中、その言葉を最後に
少年は眠りについた
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