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「ゴンガガー!いい加減帰ってこいぜー!馬鹿ー!」
もう捜索から八時間は経過していただろうか。必死に捜していた彼は、気が付けば全く見知らぬ土地まで来ていた。
「ナォーン」
心身共に限界に近付き、思わず腰を降ろそうとしたその時、左手に広がる森の中から、微かにゴンガガの声が聞こえた。
「そこかぜっ!ゴンガガー!」
(気のせいではなかったはず。一度しか聞こえなかったけど、あれは確かにゴンガガの声ぜ)
渇れた喉とふらつく足に鞭を入れ、再び名前を連呼しながら彼はその森に足を踏み入れた。
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