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ディレン
「僕にもそれなりの特権は与えられています
条件とは…連行時には常時手錠をしていてもらいます
それと万が一の時は…」
ディレンは言いながら懐から拳銃を取り出した
ディレン
「この銃で狙撃しますが…それでも宜しいでしょうか?
まぁ麻酔銃ですがね」
囚人は少し考えたふりをしてから答えた
囚人
「よし!いいだろう
その条件のんだ!」
ディレン
「わかりました
では少しお待ち下さい…今鍵を取ってまいりますから」
そう言うとディレンは監視官が眠る傍らにかけてある独房の鍵を取りに行った
囚人
(くくく…若造が…まんまとはまったな…)
囚人は口元に怪しげな笑みを浮かべて笑った
現実…
ディレンは頭を抑えた
ディレン
「う…頭が痛い…
それからどうなっ…ヴァァァァ!
しまった!
そうだ鍵を開けたトタンに奴が拳銃を奪って…それで…痛っ」
急いで立ち上がり歩きだそうとした
入り口付近をふと見ると監視官が手錠とガムテープで縛られているのが見える
まだ警報は鳴らされてないようだ
ディレン
「警報がなってない…急がなければ」
ディレンは頭を抑えながら必死に非常ボタンの所まで行きボタンをおした
バー『IKOI』…
ドンチャン騒ぎした連中は全員その場で眠りに入っていた
ジウは相変わらず物凄い格好でいびきをかきながら寝ている
マライアは隣の男性に甘えるように寄りかかりながら可愛い寝息を立てていた
突然のように非常ベルがなりだし皆が一斉に起き出した
マライアは眠い目をこすりながらむにゃむにゃと言っている
ジウははっと目を覚ますとがばっとその場に立ち上がった
するとタオルがハラリとはだけ大事な部分が丸見えになってしまった
一瞬状況を把握できず辺りをキョロキョロとするジウ
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