あ・ぶ・な・い・二人

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司令室の巨大メインモニターに一艘の輸送船が映る 小型でかなり年代物の船のようだ 轟警視 「約1時程前に確認されこちらから識別信号を発するようにすすめたが一向に信号がキャッチできない 見たところ旧中国の船のようだが、今のところどこの国籍の船かは確認できていない コロニーユートピスに向けて航行しているようだが…こちらの制止もきかず進行している模様である 我々第72機動警邏隊はこの艦を強制停止及び収容しなければならない 第3ドッグを解放しておく そこに拿捕後収容するように マライア、ジウ! お前等は先導してかの船を拿捕してこい!残りの四機は念の為後方に待機 万が一の場合は出撃しこの船を撃沈させる わかったか! わかったら直ちにパイロットは出撃準備!他は自分の持ち場につけ」 全員敬礼すると慌ただしくスクランブルに入った 相変わらず回転灯が回る長い廊下を隊員たちは走っていく この艦は従来の艦と違い重力制御装置が付いている為艦内では地球と同じように行動できるのだ マライア 「どうせただの密航船でないの?」 ジウ 「そうだといいけどね…」 二人は急ぎ第1ドッグへと向かう ホルスターを外しドッグの脇にある更衣室で制服の上からパイロットスーツを着込むと二人は自分のM.Aの場所まで電動カーで向かった ポンと弾みをつけ電動カーから立て続けに降りた二人はドライバーのミンス(二十歳ぐらいの若い醤油顔の男)にお礼を言う ジウ 「ありがとうミンス…さぁ行くわよマライア」 マライア 「OK!ジウ」 二人はジェスチャーでお互いの腕を重ね合わせると自分のM.Aの場所に走って行った この艦には六機の宇宙空間用のM.Aが搭載されている M.A…このシリーズを読んでる人ならわかると思うが全長6mほどの人型ロボット兵器の事である 胸元のコクピットに乗り込んだ二人はヘルメットを被り耳元にあるマイクロホンのスイッチをONにした
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