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二人が両サイドから腕についた射出ワイヤーを放つ
ワイヤーの先端には強力な電磁石が付いており、使用時のみ強力な磁力を発する仕組みだ
ワイヤーは船体の両サイドに上手く貼り付いた
二人
「よっしゃぁ!!」
ジウ
「このまま連行するわよ」
マライア
「了解」
二人の機体がバーニアをふかし移動し始めた
ブルーウィプス艦内
轟警視が食い入るように艦内の巨大メインモニターを見ている
両腕を組み事の成り行きを見守っている
轟警視
「このまま大人しく連行されてくれればいいが…」
右手を横に振り上げると再び口を開いた
轟警視
「ディフェンダー1号機~四号機!出撃準備!何かおこり次第彼女たちの援護に迎え!」
サブモニターに四人のディフェンダーパイロットの顔が映る
パイロット
「了解」
…再びジウ達の連行現場
ジウ
「行くわよー!」
マライア
「そりゃあ!」
バーニアを全開にふかし連行しようとする二人
しかし、相手も必死だエンジンを全開にして逃げ出そうとする
まぁ大抵の奴らはこの時点で諦めて連行されて行くが、今回はよほど捕まりたくないらしい
高々M.Aの推進力と艦船の推進力とでは月とスッポンぐらいの差がある
船体に徐々に引きずられ始める二人の機体
マライア
「きゃ!」
ジウはスロットルを手で必死におさえながら歯を食いしばる
ジウ
「ぐぅ…!」
徐々に船体に力負けして行くM.Aに痺れを切らせジウが動いた
ジウ
「…こんちくしょう!こうなったら…」
ジウの機体が船体前方へ踊り出る
マライア
「ちょっと、ちょっとぉ~!2人でもキツいのに1人じゃ無理だよぉ~」
ジウ
「泣き言言わない!必ず止めてやるからもう少し頑張れ」
ジウは突進してくる船体をM.Aの両腕を突き出し正面から受け止めた
機体に衝撃が走る
ジウ
「きゃぁ!…負けて…負けてたまるかぁ!!」
マライア
「ジウ!!」
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