あ・ぶ・な・い・二人

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轟警視 「こりゃいかん! ディフェンダー全機発進!」 パイロット 「了解」 ブルーウィプスから次々とディフェンダー機が飛び出して行く ディフェンダーパイロットの1人ウォレス…ガタイのいい二十代後半の好青年であるトレードマークはツンツンに立った綺麗な金髪、出身はイギリスである ウォレス 「行くまで持ちこたえろよ…二人とも」 ウォレスを先頭に速度を上げて行くディフェンダー隊 その頃ジウ達は… ジウ 「うわぁぁぁ!こんのぉぉ!」 マライア 「ジウ!今助けるわ!」 マライアの機体がふくらはぎに仕込まれたレーザーリボルバー『ガバメント』を左手で取り出す クルクルと指で回しながら自らの胸元まで持ってきて船体のエンジン部分に狙いを定めた ジウ 「マライア!待って!下手すると大爆発をおこすわよ」 ジウのおかげで船体の航行速度は鈍っていた マライア 「任せて…エンジン供給用のパイプを狙えば…」 マライアはキーボードを素早く打ち続ける ディスプレイに船体の映像が映し出された マライア 「出た!中国81式軽貨物宇宙船! 燃料の供給パイプは…」 再びキーを打ち始める マライア 「あった!」 マライアはそう言うと操縦席の後方にある照準機を引っ張り出し自分の顔の前にあてた 照準が次第に供給パイプ部分へと合わさって行く マライア 「そこだぁ!」 ガバメントから一筋のビームが放たれその反動で左腕が上部に弾き上がった シリンダーが回転し次のエネルギーチャージをする ビームはそのまま船体の後部付近に直撃 そこに供給パイプがあったらしく燃料が飛び散ると共に片方のエンジンがストップした マライアとジウ 「やったぁ♪」 次の瞬間彼女たちの後方から何本かのワイヤーが飛んできて次々と船体に貼り付いていった 後方を振り返るとそこにはウォレス率いるディフェンダー隊がいた
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