90人が本棚に入れています
本棚に追加
ワタヌキなボス
「ふぁ~あ。」
欠伸がでた。
欠伸がでるというのは元来眠くなったときか暇なときである。
そして現在はAM10時。まだ起きて3時間程度なので眠くはない。
結論、俺は大変に暇である。
「なんでこんなに暇なんだろ…!?ん~俺一応ボスなのになぁ…。」
言いながら何気なく机上のカレンダーに目を向ける。
「!!!」
数分後、実に悪いもといイイ笑顔のボスがいた。
「リボーン??ちょっといいかなぁ!?」
コンコンといつもならしないノックをして珍しく書類整理中(何故かツナのやつ)のリボーンを訪ねた。
「…なんだ??俺がお前の仕事を好意でしてやってるっていうのによ…つまんねぇ事だったら………犯すぞ!?」
「……ツナ??…その腹は何なんだ!?」
リボーンの視線が俺のお腹にとまった。
「ふふ~。実はさぁ~…出来ちゃったvV」
衝撃事実!!!!
「だ、誰だ!!誰のガキなんだ!?その腹の膨らみ具合からいって…3ヶ月か。俺は出張に行っていた。つまり父親は俺じゃねぇ。……そいつぶっ殺す。」
「………え!?」
「さぁ誰がそのガキの父親なんだ!?調べりゃ分かんだ、さっさとはいちまえよ!?」
「え…いやいや嘘!!実は嘘!!!今日は何の日!?フッフ-ン♪…じゃなくて今日は4月1日、エイプリルフールだよ!!【リボツナ(&ヒバツナ)onlyIN浅草橋】が開催される日だよ!!」
「……………いじらしい奴め……。そうまでしてお前が庇うなんて……。余計ぶっ殺してぇ…。誰だぁぁぁ!!!はっ!!こうしちゃいられねぇ…こりゃ地球規模…いや宇宙規模の問題だ。ヴァリアーに守護者…いやボンゴレ、ひいてはアルコバレーノにとっても本気で考えなきゃなんねぇ問題だ…。早速伝令を出さなくては…。」
そう言い残してリボーンは俺の前からさって行った。
「大変な事になったなぁ…。まっけど獄寺君に綿用意して貰った訳だし証明してくれるか。」
「10代目~~!!!!」
屋敷の奥から獄寺君の叫び、いや嘆き声が聞こえた。
「ぎゃ~!!!獄寺君はあ~ゆ~人だって事忘れてたたぁぁぁ!!」
声のした方向へ綿を詰めたままツナは全力疾走。
リボーンから話を聞き半信半疑だった者にまで誤解されるまであと数十秒…。
END
最初のコメントを投稿しよう!