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バイトを始めたのは大失敗だ。
しかたないので、週に2~3日くらいだけバイトに行くことになった。
また中途半端とアキラに言われたくないんで、毎日バイトに行っていると嘘をついた。
おかげで、アキラにはバイトに行ったふりをしてメールや電話のやり取りをする手間ができてしまった。
面倒臭い。
バイトなんて早く辞めたい。
仕事なんて、就職なんて、したくない。
すでに師走12月になる寸前で、本来、進路について答えを出さなければならない時は過ぎていた。
今さらだったが、ジュンは学校の進路指導の先生に泣きついた。
どこか今からで進学できる所はないだろうか?と。
先生は難しそうな顔をしていたが、とっておきの一枚のパンフレットを見つけてくれた。
来春開校の専門学校。
とある企業が出資して、専門のエキスパートを育成するのが狙いの学校。
まだ開校前、実績も無ければ、手探りの状態でスタートするみたいな学校らしい。
ジュンが通ってきた高校の科の生徒を、推薦とまではいかないが誘致する傾向のようだった。
入学には一応面接があって、その面接日にはまだなんとか間に合いそうだった。
進学を選ぶとすれば、ジュンの学力ではそこくらいしかないだろう。
ただ…。
隣県だが、とても通える距離ではない場所に学校があった――。
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