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ジュンの友達のミカにも、内緒でよく相談を聞いてもらっている。
恋人の前での顔。
友達の前での顔。
そんなジュンの顔の違いも知っておきたかった。
ミカに相談することで、心配は少なくなった。
ミカはいいコだなとつくづく感じた。
親友のジュンの事はもちろん、アキラのことまでも気遣かって話をしてくれるのがよくわかった。
ミカはしっかりした考えの持ち主だなと思った。
そういう部分は同じ歳とはいえ、恋人には欠けているなと比較してしまう。
持って生まれた性格もあるが、やはり環境によってしっかりしたり、ワガママになったりするのだろうと思えた。
面接試験を受けるために、ジュンが母親と、希望している専門学校へと向かった。
駅まで迎えに行くとジュンの母に
「これからも支えてやってね。」
と言われた。
進学はあっさりと決まり、ジュンが一人暮らしする場所を探さなければならなくなった。
ジュンの親はあまり仕送りに負担をしたくないみたいだった。
とはいえ、一人暮らしにはお金がかかる。
正直言えば、ジュンは家事や料理もできないので、どこか下宿先を探したほうがいい気がしたのだが、一人暮らしへの憧れは誰でも抱くところ。
一人暮らしによって、ジュンの自立心が成長することに期待した。
ジュンの親から住居探しを委ねられた。
忙しい仕事に都合をつけて休みをとり、隣県のその都市で不動産屋巡りをした。
専門学校近くの家賃の高さは馬鹿にならず、安い物件は通学に不便になる。
六件目の不動産屋で、いい物件を見つけた。
手付金を支払って、いよいよジュンが一人暮らしするんだなと実感してきた。
ジュンの、あれがしたい、これがしたいと、一人暮らしに興奮するその笑顔が、妙にアキラの目に焼き付いた――。
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