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金髪に染めているツレが提案してきた。カツアゲでもしようと。
怖いという事もあるが何より良心がとても痛むので勇気を振り絞って口を開いた。
「カツアゲは俺はパス」
手のひらは汗ばんでいた。こんなにも勇気を振り絞って言ったんだ、どうにかなるはず。そんな風に思ったが考えが甘かった。ツレは全てをお見通しと言葉に出してしまいそうな視線でこちらを見た。
「じゃーナンパして金もらって来いよ。どうせお前はカツアゲは出来ないからな」
「はいはい」
適当に流してナンパのために外に出た。カラオケの室内と違って風がとても冷たかった。無論雪もやんでいない。
薄く積もっている雪の上を歩いた。
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