13人が本棚に入れています
本棚に追加
気がつくと、もう山を登る階段についた。
小さいころはココまで来るのに長く感じたのだが…
エレキ(成長を感じるなぁ)
そう思いながら階段の一段目を踏み出す。
ふと、思い出す
明日は土曜日であることを
さて、何をするか。
あいつらと馬鹿騒ぎしてもいいし、町をブラブラと歩いてみるのもいいな。
だが怪我人なので無茶はできないだろうがな
オレはせっかくだから景色を楽しもうと自分の世界から現実の世界へと戻ってみる。
といっても目線を足下から上に向けただけの話なのだが…
そこには木々が生い茂り、日差しが差し込んでいる自然の風景があった
足を止め、そこから更に目線を上に向け、空を見上げると、青い空と雲が見える。
雲が止まっているのか動いているのか解らないスピードでゆっくりと流れている
ふと、風がオレの頬を撫でる。
ザザッ…という音を立てて木の葉がゆれる。
なんだか久し振りに来たオレに歓迎の挨拶でもしているような錯覚だ
エレキ「…来てよかったな」
オレは気がつくとぽつりと呟いていた。
そして、オレは再び登り始める。
別に理由なんてない。
単に行きたいと思っただけ、気晴らし、暇つぶし、そんな理由だったのだが、とても気分が良かったし、来て良かった。
さて、詩人の真似ごとはコレで止めようか
そして、これも何かのフラグではないことを祈る
そして、最後の段を踏み終えると、開けた場所に出る。
そんなに高くない山なのだが、綺麗な町並みがここからでも見える。
近くには子供達が遊べるようにちょっとした遊具がある。
ボロボロに錆ついているが…
オレは目に付いたベンチに腰をかける。
これもボロボロだ
エレキ「ふぅ…」
オレは一息つく
少し休み、また歩きだした。
最初のコメントを投稿しよう!