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道が無い所をひたすら歩き、しばらくすると、広く平らなところに出た。
ここはオレの一番のお気に入りの場所で、秘密の遊び場でもある
昔はよくココで遊んだものだ
場所を忘れているかもしれないと思ったが、そんなことはなかったぜ
ここは景色も悪くないし、風も心地よい、日当たりもいい。
昼寝には最適なんだぜ
大きく深呼吸をした後、草むらに寝転がった。
すると頭に痛みが走る。
すっかり忘れていた……
エレキ「くっそ…頭がズキズキする…」
家でおとなしく寝ていたほうがよかったかな?
とか思ったが、無限に広がる青い空の下で風に撫でられながら寝る
という清々しい行動ができたので満足である。
そういえば、この山に最後に来たのって小学生以来だなぁ…
あぁ、イトコの連中と最近あってないなぁ…
宿題めんどくさいなぁ…
そんな他愛もないことを考えていた。
そうこうしているうちに春の陽気に当てられたので
うとうと、と眠たくなってきた。
ふと、一枚の白い羽根がヒラヒラと頬に落ちてきた。
それを手に取り、じっくり観察する。
エレキ「…キレイな羽根だな…なんの羽だ…?」
どこかで見た気がする…
その羽根を太陽に向けてみる。
とても真っ白だった。
純白の羽根、穢れを知らない無垢な羽根…。
そういう言葉が連想されるような羽根だった
エレキ(…アホか。どっかの詩人ですか、オレは)
と、思って羽根を放り投げて、また寝ようとした。
が、また羽根が落ちてきた。
エレキ(また?)
そう思いながら羽根の行方を目で追っていく。
そこで異変に気付いた。
羽根が2枚、5枚、7枚、10枚・・・大量に落ちてきたのである
何事かと思い起き上がって辺りを見回した
辺りに大量の羽根が落ちている
しかもまだ降り続いているときた
エレキ「どこかの鳥が空中で大量虐殺でもされたのか?」
そんな物騒なことを考えていると…
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