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雷光神「おいコラ!開けろよ!」
そう怒鳴りながら
「ガチャガチャ」と、
ドアノブを弄っているが鍵がかかっているので開かくわけがない
エレキ「残念だがオレは“家に入っていい”などと一言も言っていない。
つまり、お前を不法侵入で訴えることができるかもしれないし、できないかもしれない。」
雷光神「どっちだよ…」
エレキ「できる。と、思う」
雷光神「ごめんなさい。
通報しないでください。」
なんて頭の低いやつなんだ…
知能的な面でも
ユウ「どうしたのエレキ?
そんなに具合悪いの?
…それともやっぱり迷惑だった?」
とても寂しいそうな、悲しそうな声だ
…あれ?
おかしいな?
すっごい良心が痛むよ?
エレキ「いや、来てくれて嬉しいんだけど、今は都合が悪いんだ…
ごめんな…」
なんか彼女に浮気を隠しているような罪悪感だ。
いや、生涯で浮気どころか彼女すらいませんけどね。
ユウ「…うん、わかった。
エレキがそう言うなら…そうするよ…」
別れ話しの後で、出来るだけ明るく振る舞おうとしている子みたいな声だ
あれ?
おかしいな?
オレの家に遊びに来るのを拒絶しただけなのに、なんだこの罪悪感と重い空気は?
雷光神「えー、なんでダメなんだよ」
エレキ「五月蠅い。お前はさっさと帰れ。」
雷光神「…。」
廊下を歩く音がして、それが段々と小さくなって、最後には聞こえなくなった。
…帰ったのか?
…そう思って鍵を開けてドアを開ける。
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