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ユウ「病院とかはいいの…?」
視線を雷光神の間抜けな姿から、自分の隣に座っている心配そうな表情をしているユウに向ける
うむ、こちらの方を見ているほうが心が落ち着くな
エレキ「止めておいた方がいい」
ユウ「どうして?」
それは…まぁ…
エレキ「保険がない」
ユウ「…。」
なんかユウのオレに対する評価が下がった気がする…
エレキ「…まぁ、羽根生えてる子をあまり進んで町に出せないしな」
ユウ「まぁ…そうだよね…」
頬に手を当ててため息をついた。
恐らくきちんとした治療を受けさせたいんだろう
しかし、いちいち仕草がかわいいんだよな…
視線をバカに戻す
…まだ見ている。
さすがに危ない
エレキ「…お前…第3者から見ると通報されてもおかしくない表情と目線を送っているのに気がつかないのか?」
雷光神「…え?何?」
物凄い満面の笑顔でこちらを向いた
鼻血が出ている
…だめだこいつ…早くなんとかしないと…
…例えば東京湾に沈(ちん)するとか
雷光神は視線を再び少女に向ける
なんか視線がいやらしい。
もう末期だな
不審者で連行されてしまえ
雷光神「しかし、心配だな…」
突然バカが話しかけてきた
ちなみに顔は微動だにしていない
エレキ「…何が?」
めんどくさいが返事をしてやる
雷光神「いや、お前が自分の部屋に無防備な少女を入れて理性が…」
エレキ「黙ってろバカ、オレはそんな思春期男子特有の過剰女性反応など持ち合わせていないし一般常識もちゃんとあるからそんな心配などされても迷惑以前に人の家でなんつー妄想しとるんだ。
この下等生物、生まれたことを今すぐ人類に詫びるんだな」
雷光神「あれ?なんで俺こんなにボロクソに言われてるの?」
…なんか、スッキリした
…ふと突然、ベッドがモゾモゾと動きだした。
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