序章

2/3
前へ
/50ページ
次へ
あれは…いつだったかなぁ…。   彼が私の前から姿を消した…。   確か雪が降ってたっけ…?   学校の帰り道を二人で歩いてたの。     「またな、花音(かのん)」   これが彼の最後の言葉。   何処へ行ってしまったの…?     私たち、小さい頃から 一緒だった。   みんなで遊びに行った帰りに 「俺、花音のこと好きなんだ。あの…付き合ってくれないかな…?」って言われたんだよね。   「…いいよ。」   幸せだった。   あなたが居てくれるだけで。   なのに…何処へ行ってしまったの…?
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加