1117人が本棚に入れています
本棚に追加
/109ページ
降りるとスグに水樹は建物の中に入って行った。
降りてみると建物の周りは意外とにぎやかだった。
慶も様子を見に行こうとしたら後ろから肩を叩かれた。
(ん?なんだ?)
と振り返ってみると、そこには褐色肌で銀髪のショートカット、そして何より水樹に匹敵するほどの鋭い目付きをしている。
そして彼女は言った。
『お前何者……皆と…違うニオイする…』
(な、なんだ?この子?村の人かな?)
『俺、須藤 慶。よろしく。』
とりあえず慶は挨拶してみた。
『ふっ、おもしろい。私は狩夜 ひ……、か、狩夜だ。』
『え?名前は?』
と慶が聞くと…………
………ギロリッ
『うわっ』
慶は思わず彼女の目付きにビビった。
『慶~、なにやってんの?早く来てよ!』
と水樹の声が建物の中から響いて聞こえてきた。
『わかった、今行くよ!』
と返事をして、
『そう言う訳だから俺は行く……よ?って、あ、あれ?いない…』
そう、すぐ近くにいた狩夜と名乗る彼女はもう居なかった。
『何だったんだ?』
疑問を抱きながらも慶は水樹のいる建物の中へと入って行った。
最初のコメントを投稿しよう!