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(慶のパートナーは私なのに、慶ったら綾と楽しそうにはなして!)
水樹は悔しげに慶と綾の後ろ姿を見つめる。
(慶のやつ、さっき私の名前好きっていったクセにあの蜘蛛女とイチャついて!)
姫子は怒りながら二人を見つめる。
(お兄ちゃんはカリンのものなんだからっ!)
(慶さん、ああいう露出度の高い服が好きなのかしら?なら………わたしだって!)
カレンとカリンは燃えていた。
心の中でそれぞれの決意や思い、闘志を燃やしていた。
『ほらほら、着いたわよ。あれよ、あれ。』
綾が指をさした。
その先には見事に作り上げられた大きな蜘蛛の巣があった。
そしてその右端には……
『美佳っ!』
慶は叫んだが反応がない。
『ああ、今は痺れ糸で気絶してるわ。』
『し、痺れ糸!?』
『安心して。毒性は無いわ。今連れてくるから』
そう言うと綾はパッとその大きな蜘蛛の巣に飛びうつり、美佳のもとへかけよっていった。
『大丈夫かな』
慶がそう呟いているとさっきから後ろで黙り込んでいた彼女たちの遂に攻撃が始まった…。
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