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『慶さん、落ち着いて下さい。』
カレンはそう言って、
『もう少し慶さんの世界の事を教えてくれませんか?そうすれば何か解るかも知れませんし。ねっ、みなさん?』
カレンの問いに水樹たちは頷いた。
『じゃあ、話すけど……』
慶は自信なさげに言って話をし始めた。
『俺のいた地球はこんなに森はないし、ビルやテーマパーク、工場が建ち並んでいるんだ。それに、自動車や船、飛行機だってあったし、電気、ガス、水道だってあるし、それから……』
慶が自分なりに懸命に説明していると、カリンが突然、
『ビル、工場?自動車に電気?それって学校の「地球歴史学」で出てこなかったっけ?』
『あっ、そう言えば!』
水樹が思わず言った。
『じゃあ、慶さんに地球歴史学の本を見せてあげればいいのでは?』
『そうだな、それが手っ取り早い。』
カレンと姫子が提案した。
『じゃあ、き~まりっ!明日はみんなで学校だよ!』
カリンが嬉しそうに言う
『学校?』
『ああ、さっき長老がいた教会が学校だ』
『へ、へぇ~』
こうして慶たちの明日の予定が決った。
そしてもう夜中に近い時刻なので寝ることになったのだが………夜は長かった…
『う、うーん………ここは…?』
部屋のはしから声が聞こえてきた…
『み、美佳っ!!?』
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