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中に入っていくとカリンに図書室らしい部屋へと案内してもらった。
その図書室はそんなに広くなかったし書物もあまりなかった。
(ココが図書室かよ、コンビニより小さくないか?)
慶がぶつぶつ言っていると
『お兄ちゃ~ん☆歴史学の資料あったよ!』
カリンが元気良く叫ぶとみんな中央にある円形の机に集まった。
『コレが資料か…ん?ってこんな字見たことないよ』
『どれどれ?……本当ね、見たことないわ、こんな文字』
慶と美佳は愕然とした。
慶や美佳の世界とは全く違う字であったのである。
『ええっ!お兄ちゃんたち、読めないの?言葉は通じてるのに…』
『じゃあ、私が読んであげるわ』
そう言って水樹が資料に目を通したが
『えっと……慶。残念だけどコレはただの資料集でその当時の文化や生活に関してしか載ってないみたい…』
『え、じゃあ歴史の経緯とか書いてないの?』
『うん……』
水樹が小さく頷いた。
『そうか…残念だな。』
慶がガッカリして近くにあった椅子に寄っ掛かった。
『他にはないの?』
美佳がそう尋ねると今度はカレンが応える。
『残念ですが恐らくココには在りません。都市部のタージュ・シティの大図書館なら置いてますよ。』
『じゃあ、その都市部の大図書館とやらに行けばいいのね!』
美佳がそう言うと
『この地域、フォレスト・シティからタージュ・シティまではかなりの距離で約二ヶ月は最低かかります。』
『そ、そんなに…』
美佳は慶同様、ガッカリした。
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