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翌朝、慶たちは長老に言われた通り教会の前に集まった。
長老は旅立つ慶と水樹、姫子に食糧や生活用品の入ったリュックを渡した。
そして、
『コレは餞別じゃ、大事に使うんじゃぞぃ』
長老はそう言って何やらお金の様なモノを三人にあげた。
『こ、こんなに!?』
水樹が驚いた様子で言った。
『こんなに?そんなに価値があるのか?』
慶がよく分からず言うと
『これだけあれば二ヶ月は生活出来る』
姫子が言った。
(こいつらは確かほとんど食費にしか使わないから大体10万位の価値があるのかな)
慶がそう思っていると、水樹が言った
『そろそろ行きましょ、1日置きに朝から夕方まで私が二人を乗せて飛ぶから、後は少しずつ歩いて行きましょ。それなら二週間位で着くと思うわ』
『うむ、それが妥当じゃろ』
そういう事で慶たちは都市のタージュ・シティに出発する事にした。
『くれぐれも気をつけて行くのじゃぞぃ』
『慶、気をつけてね…』
『慶さん、水樹に姫子、気をつけて行ってきて下さいね』
『行ってらっしゃーい!お土産待ってるよー!』
長老に美佳、カレンとカリンに見送られ慶たちは出発した。
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