不思議な異世界

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途方にくれて歩いていると何やら人らしき者がこっちを見ながらヒソヒソ話している。 とりあえず声をかけてみようかな。 慶が 『すみません、ここはドコですか、自分は日本…ジャパニーズ人間です』 ちなみに慶の英語の評定は2である。 (通じたかな?) すると彼らはなにやら言ってきた。 『貴様ここで何している!』 (なんだ日本語話せるじゃん) 『怪しい奴、オイッ、殺れ!』 おいおいおいおい、まてよ、なんだよ急に!…とにかく逃げなきゃ…って、 『な…』 慶は唖然とした…ナゼかって? だってもう目の前に彼らがいたのである。 (あ、殺られるの…) 慶がそう悟った瞬間、 ブワァー 『……!』 物凄い突風が彼らを巻き込んだ。 『ちっ、ひとまず退くぞ!』 そういって彼らはあっという間に森の奥地へと姿を消した。 『一体何だったんだ?』 『ねぇ、大丈夫?』 不意に声をかけられ振り返るとそこには少し長身で出るとこは出た同い年位の美少女がいた。 一瞬人間だと思ったが…彼女には何と大きな薄茶色の翼が生えていて目は結構鋭い… 『あ、あぁ、助かったよ。ありがとう』 『怪我は?』 『特にないよ。』 どうあなたはココで何してるの?』 と彼女が話しかけてきた。 『わからないんだ、気が付くとココにいて…一体どうなっているのかサッパリで…』 『ふーん』 彼女は困った用な顔していたがすぐに真顔に戻って言った。 『ココは危険だからとりあえず出ましょう』 『出ましょう、ってドコに?周りは森だらけだけど…』 『空に決まってるでしょ』 彼女はニコッとして慶を背中に背負う感じにして飛び立った。 『ひぇっ』 慶はビックリしたが比較的高い所は苦手ではなかったのですぐに 『うわぁ、高いなー』 『森だらけじゃん』 などと余裕をかましていた。 …がしばらくして自分はこれからどうなるのか不安になり自分が乗っているものに尋ねてみた。 『なあ、ドコにいくんだ?』 『安心して、私の巣よ』 『……は?…巣?』 『そうよ、自分で言うのも何だけど結構良いできなの』 彼女は自慢気に言った。 『そう言えば君の名前は何て言うの?俺は須藤慶っていうんだ』 慶が思い出したように彼女に聞いた。 『あっ、そういや言ってなかったね。私の名前は風鈴 水樹っていうの。よろしくね』 その瞬間慶は思わず思った 『日本人!?』
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