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壮大にして繊細なる叙事詩
『ライアス』
ここは異世界オルティア。
『発想を司る人間。
自然との調和を司るエルフ。
自然との対話を司る獣人。
開拓を司る鬼人。
伝承を司る竜人。
祈りを司る鳥人。』
六つの種族が住まう世界。
『砂色の皮膚は僅かな濃淡の斑模様。まるで砂紋のようだ。周囲に同化して獲物を捕らえるためだろう。砂漠の主に相応しい出立ちだった。』
魔物のはびこる世界。
『無意識に振るわれる剣は、それでも長年の訓練を裏切らず、光速で繰り出されるライアスの剣舞を演出した。』
頼れるものは、己の腕と、
『迫る大蛇を見つめる瞳は自信に満ちて、臆する様子を微塵も見せず……』
強き心。
『身の丈程の巨大な樽を右肩にのせて、足場の悪い砂漠道を、汗だくになりながら歩いている青年。名をライアス。背には白い羽があった。』
翼を持った青年は、
『親父や族長、朝焼けに染まる故郷キセビアを、晴れやかに振り返るライアス。その表情に含まれるかすかな憂いをフェザルだけが見逃さなかった。』
世界を駆け、世界を知り、やがて世界を――
『ライアス』連載中
08/1/16
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