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此処はキムラスカの首都 バチカルニあるファブレ公爵のお屋敷
ファブレ公爵家での一人息子、ルーク・フォン・ファブレは私室の窓から果てしなく青い空を見つめていた
ルークは七年くらい城に閉じ込められて、空を自由に飛びまわる鳥にあこがれていた
(はー…)
「ルーク!」
その時、ルークの名を呼んだのはこのファブレ公爵家の使用人。
ガイとリュカだ。使用人とこの屋敷の坊ちゃんがタメ口で話しているのを他のメイドなどに聞かれたら不振がられるだろうからタメで話すのは3人のときだけだ。
その時、ドアの外でメイドが呼びかける
「ルーク様」
三人はギョッとしてガイとリュカは口を閉じ気付かれない様に息を殺す。
「な、なんだ!?」
驚きを悟られないようにしてつい、乱暴な口調になってしまった。
「そ、その… 旦那様がお呼びです。応接室までおいでくださいませ」
「親父が?面倒くせぇな…」
ルークが適当に言っといてくれと言ったがメイドは慌てて
「お呼びしているのは旦那様だけどはなく揺将も…」
という言葉にルークは目を輝かす。
「ヴァン師匠が来てるのか!?」
そして、それを早く言えと怒鳴りかかった。
ヴァンはルークの剣の師だから嬉しいのは当然だろう。
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