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ルークは地を蹴りティアに剣を振り降ろす。
「―くっ」
「いかん…いかんっやめろ!!」
ヴァンの滅多に聞かない焦りの声にガイは何が起きるんだと二人を見る。
「…まずいな…」
ただリュカはこの状態のあと、何が起こるかわかっていた。
「ルーク!」
止めに入ろうとリュカは走り出すが、先に起きてしまったようだ…厄介なことが…
「これは…第七音素っ!?」
ルークとティアの間に光がある。このままではまずい…。
そう思ってルークを掴んで話そうとしたが、先に発動してしまった。光は爆発したように膨らみ、三人を呑み込んだ。
「うわぁ!」
「きゃあ!」
「…くっ!」
その瞬間、三人を呑み込んだ光は収縮しやがて一筋の光となって空へと疾り、三人の姿は天に吸い込まれるように跡形もなく消えていた。
「(何だ…?何が起こったんだ?)」
ガイは心の中で呟いた。人が目の前から掻き消えるなど、そんなことあるはずない!…と。
「しまった……」
苦しげにヴァンが呟いたのがガイの耳に届いた。
「…第七音素が反応しあったか…!」
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