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「さみぃ~」
目が覚めるとあまりの寒さに一瞬驚いた
もう卒業する自分の部屋には布団しかない。
ただ6畳の部屋に布団が一枚しいてあるだけで後はすべて片付けてある。
洗面所では歯磨きの音が聞こえる。
シロウだ。こいつは高校からの親友で大学でも同じ寮の部屋になった。
「おはよ~」
と言っているのか?
歯磨きをしているので聞き取りにくい。
まぁとりあえず当たり前のようにあいさつを交わす。
俺はあまりの寒さにシロウの部屋へ駆け込み、暖房の聞いた部屋でスーツに着替えた。
着替えも終わり一服していると、
「この髪型どうかなぁ?」
俺はその髪型を見て笑った。
金髪で真ん中の髪だけを無理矢理モヒカンに上げている感じが非常に笑えた。
笑っている俺を見てシロウは
「頭洗ってくるわ」
と一言。
俺はその行為を止めた。
「まぁ待て。せっかくの卒業式なんだからそんくらいで行っとけ」
そういうと
「だよなぁ~」
と納得したシロウ。
とりあえず準備完了。
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