カラクリ

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「だ…誰だよ…」 リクトは青年の顔を見て呟いた。 青年は前髪が長く、右目が殆ど髪で隠れてしまっている。 顔は一言で『美形』だ。 「リクト…早く此処から出ましょう。」 青年は素手で縄を無理矢理千切ってリクトを起き上がらせた。 「…あんた凄いね…素手で…しかも血も出てないし赤くもなってない…」 リクトは青年の手を調べながら言っていると… 「アンドロイドですから」 と、にっこり微笑みながら言った。 「アンドロイド…ですか…」 カラクリの街だから有り得ないなんて事はない。 可能性としては有り得る… 「名前は?」 「-№02-です」 「ナンバー…ゼロニイ?ですか?」 「はい」 またアンドロイドらしい名前ですねぇと、リクトは関心しながらも№02と一緒に校外へ出た。      
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